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阿久津隆『読書の日記』

¥2,750 税込

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本を読む人と、その生活。
このような365日の記録が、かつてあっただろうか。
東京・初台の〈本の読める店〉「fuzkue」店主、
初の単著にして読書の喜びに満ちた圧巻の1100ページ。

◎推薦文 保坂和志
すべての文章に当てはまるわけではないが、この人の文章はまさに、文は人なり、才気煥発、多動症的バイタリティーを存分に現していて、「ぜひ会いたい!」とも思うし、「会わなくてここにある文章でじゅうぶん」とも思う。

こういう高い能力を持った人は、世間では成功すると思われがちだが、その高さの質が世間と折り合わないために、「労多くして益少なし」というか、端からはわざわざ見返りが少ないことばかり選んでいるように映る。

私はこの人に似た人を二人知っている、一人はアルチュール・ランボーで、もう一人は樫村晴香という70年代からの私の友人だ。

二人とも浅い知り合いは、「もっとうまくやればいいのに(あいつにそれができないわけないんだから)…」と残念がるだろうが、よく知る友人は、これが彼の精一杯の社会との接触であり、彼にその気がなかったら自分は彼と交遊することがなかったと、年とともに感じるようになる。

凡庸な人には彼の能力も魅力も、アフリカの砂漠での後半生が見えず、ただ天才詩人としか思われず文学青年(死語)の崇拝の対象でしかない、そういう、ランボーのアフリカでの日々を思わせる、これはそういう文章で、私の気持ちを掻き立てずにはいない。

◎著者
阿久津隆(あくつ・たかし)
東京・初台の〈本の読める店〉「fuzkue」店主。

◎商品概要
タイトル:読書の日記
著者:阿久津隆
編集:内沼晋太郎
装丁:緒方修一
仕様:並製本、1120ページ
定価:2,500+税
出版社:NUMABOOKS
ISBN:9784909242020
一般発売日:2018年6月20日

◎『読書の日記』特設サイト:
http://numabooks.com/dokusho.html

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